スペインの多国籍銀行大手のBanco Santanderは、RippleNetを利用してOne Pay EFの国際決済システムをさらに19ヵ国に拡張する計画だ。
RippleNetは、SantanderとRippleが共同開発したOne Pay FXの「特定の決済を瞬時に実行する」ために使用される。Rippleとの協力により、銀行は国際決済を加速させ、新規顧客をさらに獲得することが可能となり、ブロックチェーンはSantanderが成長著しいフィンテック新興企業に対抗するのに役立つ。
「私たちは金融技術の最前線に立ちたいと考えていますが、同時に、私たちのイノベーションは常に顧客の利便性を目指しています。国際決済のシステムを改善してほしいというのはユーザーからの要望であり、それゆえにRippleとは協力しています。私たちは、ブロックチェーンがどのように取引をより速く、より安く、より透明性の高いものにできるかを模索しています。」と、One Pay FXテクニカルディレクターのEd Metzger氏は述べている。
Santanderは現在、世界中に1億4,000万人以上の顧客を抱えているが、Ed Metzger氏によると、国際的な決済システムにおける主な問題の1つは透明性の欠如だという。多くの場合、顧客はどのような手数料が差し引かれるのか、どのくらいの金額が受取人に届くのかを理解できない。Ed Metzger氏によると、これらの問題を解決するために、Rippleは理想的な選択肢だという。
「Rippleはすでに国際取引を加速させるのに役立っています。One Pay FXでの一部の支払いは、今では即座に行われています。」とOne Pay FXのCTOは述べている。
また、Santanderの執行委員長のAna Botin氏は以前、Rippleには国際決済の分野で競合他社がないと述べていた。
Comments